2017年11月10日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

映像

天気の良い日が続いています。
この秋はセイタカワダツミソウ(通称:ブタ草)の大繁殖により、花粉症が出るようになりました。
注目してみると、どこに行っても休耕地をはじめとしてものすごい数が茂っています。
きっと近い将来、大きな社会問題になって撲滅運動が起こるのでは?と勝手に予想しています。

現在、一部有志で2020年東京オリンピック 空手イタリア代表団の事前キャンプを大田市に招致できないかと動いています。その会の代表者(私の知人)がイタリア代表団に友人がいるため、このような話が持ち上がりました。
大田市活性化、子ども達の国際交流やスポーツ育成にとっても夢のある話ですので、応援させていただいています。各団体様や市民の方々に少しずつPRし、後押しいただける方も増えていっているところです。

大田市の紹介映像も作らせていただき、イタリア代表団に見てもらっています。
楽しみですね。


https://www.youtube.com/watch?v=QWTb8tLGdpc


posted by 細田次郎 at 14:09 | Comment(0) | 制作例

2016年09月13日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

太平洋戦争、シベリア抑留体験

8月初めに大田市仁摩町宅野在住の95歳松田様の継伝が完成しました。
戦争やシベリア抑留を経験された大変貴重な記録です。


https://www.facebook.com/keiden.net/?ref=bookmarks

この本の制作にあたり、とても不思議な体験をしました。
信じてもらえないかもしれませんが…

松田様はご高齢にも関わらず頭がものすごくしっかりしておられます。
70年以上前の出来事を人の名前から日にちから何から覚えておられるのです。
ご本人は、
「戦争中書記係の任務だったから、出来事を覚えるクセがついている」
とおっしゃられますが、もともと記憶力がすごく良いのだと思いました。
しかし、身体はやはり弱っていかれているようで歩くのも時間がかかる
状態でした。

不思議なことというのは、座ってずっと戦争の話をされている時、
なぜか当時の20代の頃の兵隊時代の松田さんが乗り移ったかのように
はっきり姿が見てとれるのです。兵隊時代の松田さんがそこに座っている
のです。凜としているんです。
本当に不思議な体験でした。

そしてもう一つ、これは嬉しい不思議体験。
先日お元気にされているか、松田さんの元を訪ねてみました。
すると不思議と以前よりすごく元気に見え、歩き方も軽快になっておられ
ました。ご本人にその事を伝えると、
「本をみんなに配ったら、たくさんの反応があって嬉しくて元気になった。
 あんたに頼んでほんとによかった」
と言われ、最後に握手を求められました。

継伝制作では、毎回この瞬間(お客様が元気になる)があるのですが、
これほど制作冥利に尽きることはありません。
こんなにやりがいのある仕事はなかなか無い気がします。
ありがたや。
posted by 細田次郎 at 15:59 | Comment(0) | 制作例

2014年10月03日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

人間万事塞翁が馬

〜 社会保険労務士(社労士)の先駆者 田平労務管理事務所 
    田平ご夫妻のお話より 〜


「当時“社会保険労務士事務所”なんて無かったから、周りからは保険屋さんと思われていましたよ(笑)。営業に行くと『生命保険の勧誘に来た』と思われていました。
 まだ法律で定められていなかったので、国家資格も無かったんです。二人で恥ずかしがりながら「誰も見とらんかいなあ…」とか言いながら看板を掲げていました(昭和42年)。」

妻「子供が寝ないと仕事にならないじゃないですか。
  私が計算しないといけないから主人が一生懸命寝かせる。」
夫「まだここが6畳の和室の頃。子供を風呂に入れて寝せないと
  いけないので、つねって泣かせて泣き寝入りさせとった(笑)」
妻「子供に聞いたら「無茶苦茶だった」と言うと思いますよ(笑)
  私は子供にはよう聞きません。申し訳なくて。」


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※『人間万事塞翁が馬』
人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。


posted by 細田次郎 at 12:08 | Comment(0) | 制作例

2014年08月22日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

表紙

実績が積み重なってくるに伴い、様々な表紙ができてきました。
それぞれお客様、当方共に思い入れのある表紙とタイトルです。

表紙もタイトルも基本的にはお客様に決めて頂くようにしています。
しかし意外にも、最初にイメージとして当方から表紙とタイトルを提示させて
頂いたものを、そのまま採用いただくケースが結構あるんです。
当方なりにそのお客様のイメージにぴったりくると思われるものを考えて
いるからでしょうか… 

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posted by 細田次郎 at 19:56 | Comment(0) | 制作例

2014年07月22日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

“森羅万象の支えによりて”

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   本編終了
 
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  あとがき
 〜 森脇勇氏の継伝制作を終えて 〜

 この継伝の主人公である森脇勇さんは、戦後日本の高度成長期と共に生きてきた世代の方である。
終戦を迎えた昭和二十年が三歳の時で、日本が奇跡の復興を遂げて世界第二位の経済大国となった昭和四十三年が二十六歳の時である。急激な経済成長の時代にあって、学生時代の勇さんは多分に漏れずビジネスで世に羽ばたく事に夢を抱く青年の一人であった。
 都会に出てビジネスマンとして存分に鍛えられた後、二人の兄が都会に居を構えてしまったために実家に戻ることを決意したのは、勇さんの優しい気持ちからだろう。実家に帰った勇さんは、家業の農業を手伝いながら、先を見据えた新たな仕事を模索していく中で、現在の家業である保険代理店に行き着く。そして昭和四十五年、二十七歳の時に妻・和子さん(当時二十一歳)と出会う。

 勇さんのこれまでの足跡を振り返って感じるのは、長年商売を続け森脇家を守ってこられたのは、勇さんがたくさんの良き出会いを呼び込んできたおかげではないかという事である。勇さんがご自身で、
「私は自ら営業に歩いてお客さんになって頂いた事がない。人と遊んだり付き合いをしていたら、自然に人が人を紹介してくれた」
と振り返っておられるように、出会いに恵まれてきたのである。しかしそれは決して偶然ではないように思う。地域への奉仕でも見て取れるように、勇さんの優しくて純粋な人柄が、出会いを引き寄せてきたに違いない。そして勇さんが引き寄せた人生最大の出会いが妻の和子さんだったのである。
 この継伝の制作当初、最初に和子さんと対面させて頂いた時に、和子さんは自分の話を載せるのを頑なに拒まれた。私はこれまでの制作実績の中でこんなにも拒否反応を示されたのは初めてだった。それは私自身に嫌悪感をお持ちなのだろうかと思ってしまうほどだった。
 しかし、制作を進めていくにつれ、私は徐々にその理由に気付くことになる。和子さんの人生そのものが、決して前に出ず、夫・勇さんの人生を影で支えてきた人生だったのである。私が最後の一ページに献身≠ニいう言葉を選んだのは、正に和子さんの生き様にぴったりな言葉だと思ったからである。
 和子さんは間違いなく今ではなかなか見かけなくなった身を粉にして夫を支える美しき日本の妻と言える方である。家事、育児の一切に加え、夫の母と姉の介護を一手に引き受け、この世代特有の仕事に生きる夫を陰で黙々と支えてこられた。長年想像を絶する労力を要したはずだが、文句も言わずに請け負ってこられたのである。
 子供を立派に成長させ、お三方を家で看取られるという大役を果たした和子さんの姿勢というものは、娘の恭子さんや嫁のひとみさんに大きな道標を残し、夫の勇さんにはさぞ大きな感謝の念を抱かせたことであろう。その感謝の念は勇さんの晩年の信仰心に影響を与えているのかもしれない。
人が夫婦二人一対で生活する事にはどんな意味があるのだろうか。森脇勇継伝は、生活における夫婦の支え合いのドラマを見せてくれるものであり、夫婦でいることの意味を教えてくれるものとも言える。この本を残してくれた森脇家の皆様に心から感謝したい。

   平成二十六年四月 制作者 細田次郎

posted by 細田次郎 at 09:04 | Comment(0) | 制作例

2014年05月10日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

“天真爛漫”

天真爛漫
…飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。
 生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま…

この本の主人公“アルソアおおたに”の大谷洋子氏はまさにそんな方でした。

本が発する明るく爽やかな雰囲気。それは主人公が実際に発する雰囲気そのもの...
これまで“アルソアおおたに”にはたくさんの人が集まってきました。

「食べんちゃい、食べんちゃい」
明るく楽しそうに料理を運んでくださる氏と触れ合っていると、「また気軽に寄ってみよう」という気分になります。
そして氏のそんな姿を見るにつけ、『化粧品販売という商売は氏にとって天職だったに違いない』と思うのです。



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この本は大谷洋子氏の、複雑な家庭の事情により何度も転校を繰り返したという幼少期から、
運命の出会いをきっかけに化粧品販売を始め、願った夢を全て叶えてきた67年間の記録です。



posted by 細田次郎 at 18:28 | Comment(0) | 制作例

2014年03月26日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

〜風のように〜

「真の成功者とは社会的に成功した人ではなく、同時に心の豊かさを手に入れた人である」
とはよく言われる言葉ですが、そういう意味ではこの本の主人公・平下洋子氏は真の成功者と言えるのかもしれません。

しかし、社会的には華やかで脚光を浴びる存在であっても、家に帰れば子供を愛する普通の母親なのです。...


満州で誕生した氏は、生まれてすぐの敗戦と共に、一家で日本に引き揚げる事になりました。
中国人とロシア人に睨まれながらの引き揚げに際して、足手まといになる赤ん坊は人に売られたり捨てられたりしていた中、父親の「必ず家族全員で帰る」という決意のもと、命からがら生きて日本に帰る事ができたのでした。

27歳で結婚し4人の子供にも恵まれた氏でしたが、突然会社経営者のご主人を亡くされます(この時一番下の子は2歳)。
一人で4人の子供を抱えながら会社を引き継がないといけなくなりましたが、経営者としての氏は眠っていた才能を開花され、会社を大きく成長させられたのでした。

しかし、今度は胃ガン発症という試練に見舞われます。心配を掛けまいとお子さんたちには内緒にしながら、友人の尽力もあり何とかガンを克服する事ができました。
大手術に向かう時にも「ちょっと行ってくるね」としか伝えられなかったお子さんたちは、「いつもの出張か」くらいにしか思っていなかったそうです。


「神様は乗り越えられる人にしかその試練を与えない」
と言われることもありますが、心が豊かな人ほど、その分大きな試練を乗り越えてきた人なのかもしれません。
そして氏の場合、その試練を乗り越えるための原動力は、愛する4人の子供さんだったのです。



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 継伝“風のように”     
これは、平下洋子氏の壮絶な人生と、4人の子供さんたちとの思い出が詰まった愛の物語です。


posted by 細田次郎 at 15:42 | Comment(0) | 制作例

2014年02月02日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

表紙

【表紙について】


最近は表紙に写真を使わせて頂くようになってきました。


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当初は青模様の決まったデザインだけでした。
継伝はご年配の方の学びや想いを若い世代にも伝えていくためのものなので、
この模様は次のような私の想いを反映したものでした。

『高齢者の方には派手過ぎず、若い方には地味過ぎず』

そしてもし将来その方が亡くなられたら、仏壇(仏教の場合)にずっと
飾って頂きたいので、仏壇にあってもおかしくない模様を考えたつもりです。


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しかし、最近制作させて頂いた方より「表紙を写真にしたい」というご要望
があり、写真にさせて頂きました。
経営方針の中にも、
『お客様の満足する作品こそが自分が満足する作品』
とあるように、基本的にはできる限りお客様のご要望にお応えしております。
すると、やはり写真はいいものですね^^
おそらくこれからの作品はほとんどが写真になると思います。

表紙で使用する写真は、お客様との相談により決めさせて頂きます。
(必要があれば当方で撮影致します)



posted by 細田次郎 at 22:41 | Comment(0) | 制作例

2014年01月08日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

退職祝い


昨年末の12月27日、地元の金融機関を退職された方の送別会が行われました。


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ケーキ入刀他、いろんな企画が行われたその会の中でのメインイベントは
サプライズのプレゼント。

それは部下の皆さんがずっと内緒にしてきた本でした。

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この本を手渡されたご本人は、最初は何のことがよく分かっておられなかった
ようですが、中身を読み進めるうちに、みるみる目に涙を浮かべられたそうです。

最後のスピーチでは何度も涙をこらえながら、
「今までこんなに感動したことはない」
と部下の皆さんに心からの感謝の意を述べられたそうです。
そして、その光景に部下の皆さんもたくさん涙されたとの事でした。

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(本を渡す時にみんな注目し過ぎて写真を撮り忘れたそうです… 見たかった(>_<))



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ラスト侍・宮脇敦氏は2次会の間も、涙を溜めながら何度も何度もこの本を
読んでおられたそうです。
このイベントを企画された今回のご依頼主も、こんな感動の場に遭遇したのは
初めてとの事でした。
(私もその場にいたかった(>_<)。でも遠慮してしまいました(>_<))


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この本はこっそり子供さんお二人にもインタビューをさせて頂きました。
お二人は家での父親は「夜遅くに帰って、風呂入って、ご飯食べて、寝るだけ」
だったので会社でどんな様子だったのか全く知らないと言っておられました。

これだけ部下の皆さんに慕われていたお父さん。
この本を読んだ子供さんたちの感想を聞くのが楽しみです♪


posted by 細田次郎 at 19:34 | Comment(0) | 制作例

2013年10月04日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

納品

本日、島根県大田市、鈑金塗装業を営む森野様へ継伝を納品
させて頂きました。

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今回は現在拒蜩c鈑金塗装工場の社長である森野様とお姉様より、創業者である
ご両親(先代社長のお父様は他界している)へのプレゼントとして作成されました。
この継伝は創業者である先代社長様と共に大田鈑金を支えて来られたお母様への
インタビューを重ね、完成しました。

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高度成長期と共にこのご夫婦が第一線で活躍されていた頃は、二人のお人柄に
毎日たくさんの人が事務所に集まり、毎日のように夜はどんちゃん騒ぎをして
いたそうです。(今の時代ではあまり考えられない事です)
現在の社長様が子供の頃は、テレビが居間にしかなく、どんちゃん騒ぎを
している横でスピーカーに耳をあてながらテレビを見ていたそうです。

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今回は関西に住んでおられる長女である娘さんにもご協力いただき、ご夫婦に
関するたくさんの逸話を織り交ぜて頂きました。
これが何ともおもしろいんです^^ 私はゲラゲラ笑いながら原稿を打ったものです。

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お二人の生活は自営業という事もあり、一般の人から見ると“ハチャメチャ”と
言えるかもしれません。団塊の世代によく見られる事かもしれませんが、子供さん
にもほぼ手を掛けておられません。
しかし、お母様と接すると分かりますが、とてもユニークで気を許してしまえる方
なんです。だから人が集まるんですね。

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散々ほっとかれて育ったにも関わらず、娘さんと息子さん(社長様)の話を伺って
いると、とても親思いなんです。
そしてほっとかれた分、子供の頃から自立しておられるんです。

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親が子供を育てる上で、一番大事なのは真剣に商売に取り組んだり、真剣な生き様を
見せること、要するに“後ろ姿を見せる”ことなのかもしれません。
そう感じさせてくれる森野家継伝です。

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この心温まる森野家継伝を読まれたい方は、気兼ねのいらない大田鈑金さんへ
いつでもお訪ねください!


http://www.ohdabankin.jp/
posted by 細田次郎 at 22:00 | Comment(2) | 制作例