〜 出雲市にお住まいの方(80代)の継伝より 〜
「 出雲地方はどこにお茶しにいってもたくさんのお茶口を出す。
“しょーけぐち” ゆうて、漬物やらにしめやら煮豆やら白菜茹でて出したり。小皿と箸をセットで。
吉田村におった時は煮〆と漬物だけじゃない。サラダも出る、酢の物も出る。そういう風習。
すごい。出雲以上に物を出す。奥の方は丁寧だ。
煮〆っていってもお祭りの豪華なにしめ。味付けも上手。それがみんな保存食。
わらびを塩漬けしといたり、ぜんまいや筍を塩漬けしとく。塩出しして煮る。
だからそれを喜んでうまいわあ、うまいわあと言って食べてお茶飲むと食いくたびれる。
塩気が効きすぎて。昼のおかずも晩のおかずも無くなるほどみんなで食べる。朝それを作る。
どこの家行ってもそのくらい出る。 」
お茶をしに行くとどこの家でもお菓子ではなく、たくさんの料理を出す。それが当たり前らしい(驚)
現代の若い世代では自ら野菜を作る人もほとんどいないし、財布の紐も固いのでこのような
風習は薄れているようです。
2013年02月17日
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