2013年02月17日

家族の絆をつむぐ本-継伝-

出雲のお茶には “しょーけぐち”

〜 出雲市にお住まいの方(80代)の継伝より 〜


「 出雲地方はどこにお茶しにいってもたくさんのお茶口を出す。

“しょーけぐち” ゆうて、漬物やらにしめやら煮豆やら白菜茹でて出したり。小皿と箸をセットで。

吉田村におった時は煮〆と漬物だけじゃない。サラダも出る、酢の物も出る。そういう風習。
すごい。出雲以上に物を出す。奥の方は丁寧だ。

煮〆っていってもお祭りの豪華なにしめ。味付けも上手。それがみんな保存食。
わらびを塩漬けしといたり、ぜんまいや筍を塩漬けしとく。塩出しして煮る。
だからそれを喜んでうまいわあ、うまいわあと言って食べてお茶飲むと食いくたびれる。
塩気が効きすぎて。昼のおかずも晩のおかずも無くなるほどみんなで食べる。朝それを作る。
どこの家行ってもそのくらい出る。 」



お茶をしに行くとどこの家でもお菓子ではなく、たくさんの料理を出す。それが当たり前らしい(驚)
現代の若い世代では自ら野菜を作る人もほとんどいないし、財布の紐も固いのでこのような
風習は薄れているようです。




posted by 細田次郎 at 10:58 | Comment(0) | 継伝から知る歴史・伝統・文化
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