嬉しいことです。
先祖を知ることは自分を知ること、自分のアイデンティティを形成する上で
とても重要なことだと思っています。この仕事を通じて実感しています。
その基礎となるのが家系図ですね。
しかし、いつの時代にどういう先祖がいたかを知るかだけでは、学校の歴史教育で
何年に何の出来事があったかを知るのと一緒で不十分だと思います。
その出来事の背景や、歴史上の人物がどういう考え方でどういう行動をしたら
どういう結果になったかを学ぶことが大切なのと同じように、どの先祖にどういう
生き様があったのかを知ることが大切だと思います。
それを知ってはじめて、自分に受け継がれてきたDNA、長所短所、得手不得手が
分かり、自分を知ることになるからです。家系図はそのための第一歩と言えますね。

うちの曾祖母は13人の子どもを産んでいます。
今では考えられません。
私の祖父は私が生まれる2年前に亡くなりましたので、私は祖父のことをほとんど
知りませんでした。1年前に唯一存命の祖父の兄妹に聞きとりさせてもらい、
知らなかった出来事をたくさん知り驚きました。分かる限りの先祖のあゆみを
聞きました。その事で、今自分が健康に幸せに暮らせていることに心から感謝の念
がわきました。
この思いを子ども達につなげていく事が私たちの最も尊い役割だと思っています。